ガンプラのトップコートとは、ガンプラを制作し、仕上げの段階で光沢にしたり、つや消しにしたり、表面に透明のコーティングする塗装です。
トップコートの塗装のタイミングは、制作の過程で様々な使い方があります。
パーツごとにバラした状態で塗装するやり方や、完成後にフィニッシュとして仕上げるやり方があります。
そのほか、仕上げの段階に限らずウェザリング塗装をする際、ツルツルのプラスチックだと汚しに使う塗料が付着しにくいため、つや消しのちょっとザラついたトップコートを軽く吹いておき、ウェザリングに使う塗料などを付着させた後、更にトップコートを塗装する場合があります。
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トップコート 光沢
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トップコート つや消し
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ガンプラのトップコートは、塗装の美しさを出すだけではなく、全体の色あせ・劣化・保護・デカールなどを剥がれなくする役割もあり、ガンプラの制作の最終段階で必要な塗装になってきています。
ガンプラのトップコートの種類
トップコート:仕上げ用塗料
主に素材の質感や光沢を変えるコーティングスプレーです。
ガンプラによく使われるのが、つや消しですが、そのほか半光沢、光沢の3種類があります。
素組で作り上げた後に、さらにトップコートのひと手間でガンプラの存在感が引き立てます。
初めて使う場合でも、缶スプレータイプのものは使いやすく、初心者でも簡単にコーティングできます。
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ガンプラトップコート 缶スプレー(ラッカー系)
ラッカー系の塗料を使うときの注意点は、引火性であることと、有機溶剤中毒の恐れがあるため、屋外での塗装か、屋内での塗装の場合は良く換気をし、塗装ブースなどでの使用をおすすめします。
缶スプレータイプは、すぐに使用可能です。
ラッカー系は乾燥が早く、塗膜が強く素材との密着がいいのですが、大量に吹き付けると下地のダメージやデカールを溶かす恐れがあります。
しかし、定着してしまえば塗膜が厚く、上塗りをする際も、ほかの成分の塗料が使えます。
また、スミ入れなどにエナメル塗料などを使う場合でも、一度ラッカーでコーティングしているので、エナメル塗料が浸透せず、プラスチックを割れにくくしてくれます。
ラッカー系は臭いがきついのが欠点ですが、乾燥時間が短いため、ほかの塗料と比べると、早く触ることができます。
■GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット つや消し スプレー
■GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット 光沢 スプレー
■GSIクレオス Mr.スーパークリアー つや消し スプレー
■GSIクレオス Mr.スーパークリアー 光沢 スプレー
ガンプラのトップコート 缶スプレー(水性)
水性はラッカーの性質の逆に近く、ラッカー系に比べると、乾燥時間が長いですが、下地への影響は少ないです。
しかし、水性塗料の上にラッカー系などの塗料を使うと、ラッカー系塗料が水性塗料を溶かしてしまうので注意が必要です。
水性塗料は臭いも少なく、人体への影響は少ないため、幅広く使われていて、子供などでも簡単に扱うことができます。
■GSIクレオス Mr.トップコート 水性プレミアムトップコート スプレー(つや消・光沢・半光沢)
■GSIクレオス Mr.トップコート スプレー(つや消・光沢・半光沢)
ガンプラのトップコート エアブラシを使う場合のトップコート塗料
ガンプラのトップコートでエアブラシを使う場合、種類が豊富にあり、調合次第では、自分好みのツヤの出し方ができます。
塗料の表記はクリアーとなっています。
塗料の種類
「クレオス」
■水性ホビーカラー プレミアムクリアー (つや消し・光沢・半光沢)
■水性ホビーカラー クリアー(つや消し・光沢)
■ラッカーGXスーパークリアー・UVカット(つや消し・光沢)
■GSIクレオス Mr.カラー スーパークリアー
など
「ガイアカラー」
■ガイアカラー クリアー
など
そのほか、タミヤなど、いろいろ発売されています。
クリアーでも塗料に混ぜるとつや消しになるフラットベースというものもあり、混ぜる割合せつや消しの度合いが変わり自分好みのつや消し加減にできる塗料もあります。
缶スプレーを毎回買うのはもったいない、という場合はエアブラシセットでも低価格のものがあります。
エアブラシセットが一台あれば、トップコートに限らず、いろいろな塗装方法を試せ、全塗装からグラデーション塗装まで塗装の幅が広がり、プラモデル制作のレベルが数段アップします。
ガンプラのトップコートのやり方
缶スプレー使用で、外で塗装する場合、ほこりなどが付着すると台無しなので、風のない穏やかな日の青空塗装がいいです。
最初にスプレー缶を良く振り、塗装する直前に、空に向かいシュッシュッと2、3回スプレーします。
塗装するパーツから20~30cmくらい離し、吹き付けていきます。
その時、一度に塗ろうとせずに、様子を見ながら、まんべんなく数回塗料を重ね塗りをする感覚で塗装します。
一度に厚塗りをしてしまうと、塗料に垂れができ、その部分が白く濁ってしう可能性があるので注意が必要です。
塗装する際、スプレーを噴射しながら、横にスライドさせ吹き付けますが、一定速度で均一に塗料がかかるように吹き付けます。
エアブラシを使うときも同様で、エアブラシの場合、塗装範囲が狭く噴射量も少ないため、パーツとの間隔10~15cmくらいにし塗装します。
ガンプラが仕上がった状態で塗装したり、各パーツごとにバラして塗装したりと、塗装するタイミングは自由です。
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エアブラシの場合は、各パーツごとにバラした状態の方が塗装にムラができにくく、細部までクリアーが行き届きます。
デカールの凹凸を無くす場合は、何度も塗り重ねる必要があります。
デカールを削らないように、ペーパーヤスリを当てていき、主にデカールの部分だけを中心に削っていく作業なので、根気がいります。
ペーパーヤスリも細かいものを使用しデカールとの凹凸が無くなるまで削ります。
段差が無くなったら、もう一度クリアーを吹き仕上がりです。
鏡面仕上げの場合は、コンパウンドなどで更に磨きをかけて仕上げます。
トップコートは最後の仕上げ作業になるので、失敗のないように慎重に取り掛かり、かっこいいモビルスーツを完成させましょう。
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