ガンプラ パステルシャドウとは、パーツのエッジ・モールド部にグラデーションを付け全体的に奥域感を持たせ立体感を出し、経年の汚れを表現する技法です。
特別な道具は必要なく、画材用のパステルカラーで簡単にグラデーションを付けることができるので、ウェザリングが初めてと言う初心者でも簡単に始められます。
パステルカラーでシャドウを施すことによって、立体感が協調され、実物の使いこなしている感が簡単に出せます。
特に、白など淡い色をしたモビルスーツなどに効果があり、陰影をつけることによって、おもちゃ感をなくします。
ガンプラ パステルシャドウの道具
ガンプラ パステルシャドウは塗装の技術とは違い特別な道具は必要ありません。
ガンプラ パステルシャドウ パステルカラー
ガンプラのシャドウによく、ヌーベルカレーパステル(ブラック)が使われています。
ガンプラ パステルシャドウ 綿棒
パステルカラーの筆代わりに便利なアイテムです。
使い捨てができるので、片付けの手間いらずです。
ガンプラ パステルシャドウ 筆
ガンプラ パステルシャドウ アイシャドウチップ
100均でも手に入るアイテムで、タミヤウェザリングマスターにも使えます。
ガンプラ パステルシャドウ キッチンペーパー
綿棒や筆に付いたパステルカラーの余分な粉を落とすときに使ったり、パーツにパステルカラーを塗り過ぎたときの拭きように使います。
ガンプラ パステルシャドウのやり方
ガンプラを袋から出したばかりの状態だと、プラスチックの表面がツルツルのため、パステルは塗りずらく、色が乗らないと思います。
最初に始める作業は、シャドウを入れたいパーツの表面の処理から始めます。
下地処理は、細かいペーパーやメラニンスポンジなどで表面をザラつかせる方法と、最初に軽くトップコートを吹いてザラつかせる方法があります。
簡単な下地処理として、私は、激落ちくんのようなメラニンスポンジを使いました。
綿棒などの先にパステルを付け、パーツのエッジ部分に化粧をするように、薄く塗っていきます。
パステルを直接綿棒などに付着させ、パーツのエッジ部分に薄く塗っていき、汚れ加減を調整します。
パステルの乗りが悪いときは、表面をザラつかせると、パステルが付着しやすくなります。
パステルシャドウのコツは、エッジの頂点あたりを若干濃いめにして、徐々にボカシていくと、立体感が浮き出てきます。
最初から濃く塗ろうとせずに、薄く徐々に塗り重ねていったほうが失敗は少なく、加減ができます。
一度塗ったパステルは、なかなかきれいには落ちないので、全体のイメージを見ながら少しずつ着色していくと、バランスよく完成します。
パステルは、綿棒に限らず筆などを使ってもシャドウを施すことができます。
筆を使った場合は綿棒と違い、薄いボカシの陰影がつけられます。
綿棒の場合は、“擦る”イメージで、エッジ部分などに濃くパステルが乗る感じで塗りつける感じです。
筆の場合、擦るというより“ブラシ”(ドライブラシ)のようにブラッシングする感じです。
薄く全体的に陰影を付けたい場合は、筆でのブラシの方が自然な感じでパステルが付けられます。
プラモデル用のウェザリングのセットも販売されていて、ブラシとスポンジが付いた3色セットは使い勝手がいいです。
ブラシとスポンジは1本しか入っていないため、余分にブラシ(筆)を用意しておくと、色を変えながらウェザリングができます。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.79 ウェザリングマスター A (サンド) 87079
タミヤ メイクアップ材シリーズ ウェザリングマスターは、ウェザリングの条件に応じて、各色数種類ラインナップされています。
陰影だけでなく、いろいろな汚し方が簡単にできるアイテムです。
バーニア付近の焦げ跡などを簡単に付けることができ、よりリアルに汚れを表現することができます。
グレーやホワイトなど他の色を使い白化現象のような感じに仕上げたり、茶系で砂が付いたイメージに仕上げることをしたり、ガンプラは立体キャンバスです。
自分のイメージとマッチしたら、最後トップコートは欠かせません。
表面を塗装しないと、触ったとき指などが汚れてしまいます。
塗装とは違うので、お金もそれほど掛からず手間なく簡単にウェザリングが楽しめます。
もっとリアルに仕上げたい場合は、パステル色を増やしたり、ボディにキズを付け激しく汚すのも面白いかと思います。
ステッカーだけでは物足りない場合、リアルに表現をしてくれます。
パチ組みから始め、スミ入れの次のステップアップに挑戦してみてください。