シャドウ吹きとは、プラモデルなどに立体感を持たせ、実物のようなリアル感や、経年による汚れなどを、塗装で表現する技法です。
パステルシャドウの場合は、黒系などの美術用のパステルカラーを使いますが、シャドウ吹きは、主にエアブラシ使い、グラデーションをつけます。
エアブラシの場合は、色の自由度が広がります。
塗料の調合で、様々な色が再現でき、グラデーションをつける機体の雰囲気に合わせた仕上げができます。
塗料もスモークやクリアーカラーなどが使え、調合次第で、白いパーツには、紫系の色を中心にしたり、赤には茶系、青には濃いめのグレーなど、立体感を強調した塗装が可能です。
各パーツごとに色を変えることで、元々のベースの色にメリハリがつき、より立体感を与えてくれます。
経年劣化の再現や、スス汚れ、焼け色など様々な塗装ができます。
シャドウ吹きは、一度に仕上げようとせず、エアブラシの塗料の吐出量を少なくし、何回かに分けて徐々に色を付けていきます。
エアブラシのグラデーションで面白いところが、最初に付けたボカシた色の上から、違う色を重ねられるという点です。
徐々に色を変えることにより、より深みのあるグラデーションができます。
グラデーションを付ける方法として、パーツの縁の部分に違う色をを重ねる方法と、下地を濃い色にしパーツの中央からベースカラーを塗装する方法があります。
この2つの塗装の方法は、塗装の順序が逆ですが、パーツの縁を塗装した場合は汚れを表現、パーツの中央を塗装した場合は経年でパーツの縁の塗装が薄くなった感じが表現できます。
ただ、ぱっと見では塗装の差が分からないので、ほぼ自己満足? のような気がします。
仕上がりに拘りがあれば、汚れを表現するか経年劣化で色褪せを表現するかで塗装方法を変え、満足に仕上げることができます。
違うグラデーションの方法として、クリアーカラーを使うことによりバーニアなどの焼け色やススけた部分まで再現したり、塗装のバリエーションが広がっていきます。
シャドウ吹きは仕上げの段階で塗る方法だけではなく、サーフェイサーの段階で下地にグラデーションを吹き付けておく場合があります。
この方法は、ちょっと難しいです。
無難な塗装方法は、仕上げ前の塗装です。
塗料をクリアー混ぜて薄めにし、普段の薄め液の割合よりシャバシャバな状態で、エッジの部分から少しずつ薄く塗っていきます。
色が付いたか付かないか位がちょうどいいです。
薄い場合は、何度か塗装を繰り返すことができますが、色を濃く乗せすぎると、後での修正が容易ではないです。
塗装する前に、一度プラ板などで、試し塗りするといいです。
最後に、トップコートで仕上げれば完成です。
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