ウォッシングとは、ウェザリングの一種で、文字通り洗うという意味があります。
ガンプラを筆などで洗うように全体に汚れをつけ、その後、適度な汚れを残しつつ拭き取りをし、経年のリアル感を出す塗装方法です。
汚した後、拭き取りをすることにより、余分な塗料を落とし、経年の汚れを再現します。
ウォッシング技法 素組偏
塗装を施していないけど、ウェザリング・ウォッシングを楽しみたいという場合、どの塗料を使うか迷います。
ラッカー系・アクリル系・エナメル系などがあり、画材用の絵の具を使ったりもします。
下地とプラスチックなど、塗料に相性があるので注意が必要です。
やり方や塗料の選び方は人それぞれなので、一つの参考として見てください。
ウォッシング技法 開始
素組の場合、エナメル系の塗料を使うとプラスチックに浸透し、割れてしまう恐れがあるので避けたほうがいいです。
無塗装の場合は、ラッカー系でもいけますが、臭いの少ないエナメル水性系がウォッシングしやすいです。
茶系の塗料を使うのが一般的で、塗料1に対し薄め液を5~10で薄め、筆などで素早く全体に塗っていきます。
薄めた塗料を全体に洗うように塗っていくため、ウォッシングと呼ばれています。
全体に塗料が塗り渡ったら、乾燥させます。
ウォッシング技法 拭き取り作業
乾いたら拭き取りに入ります。
綿棒などに薄め液を浸け、塗った場所を拭きとっていきます。
すべて拭き取ってしまうと、塗った意味がなくなってしまうのでスジが残る程度に縦方向で拭き取り、適度な汚れ具合になれば完成です。
スポンジヤスリなどを使うケースもあり、いろいろ試すとそれぞれ違いがでるので参考に試してみてください。
ウォッシング技法 エナメル塗料
下地にラッカー系塗料を使った場合、エナメル塗料は下地を侵すことがないことと、塗料が良く伸びるのでラッカー系の後の汚しなどによく使われます。
方法は一緒で、塗料を5~10倍に薄め、全体に塗り広げウォッシングしていきます。
塗り終えたら、良く乾燥させ、拭き取りに入ります。
溶剤を浸した綿棒などで、縦方向の吹き上げ、程よく汚れが残ったら完成です。
エアブラシを使って、一気に塗り、拭き取る方法もあるようです。
ウェザリングなどの汚しの方法や塗料の指定、テクニックなどの決まりはないため、自分の技法を生み出すことも可能ですので、枠にとらわれず製作してみてください。
スポンサーリンク