一年戦争が終局に向かいつつあった宇宙世紀0079年12月、地球連邦軍は新型ガンダム「アレックス」の開発を進めていた。
その情報を掴んだジオン公国軍は、特務部隊サイクロプス隊を連邦軍北極基地に向かわせて奪取を試みるが、作戦は失敗し、アレックスは宇宙へと打ち上げられた。
向かった先は、戦争の中で安寧を享受する中立のサイド6、リボー・コロニーだった。
そこに暮らす少年アルフレッド・イズルハ(アル)は、偶然からアレックスを写真に収め、さらにコロニー襲撃に参加した公国軍の新兵バーナード・ワイズマン(バーニィ)と出会う。
一方、アレックスの情報を持ち帰ったバーニィはサイクロプス隊に配属され、アレックス奪取作戦「ルビコン作戦」に参加することになる。
アルとバーニィ、そしてアレックスのパイロットを務めるアルの幼馴染、クリスチーナ・マッケンジー――リボーの平穏の中で心を通わせていく3人とは別に、ルビコン作戦は進行していくのだった。
via:GUNDAM.info
ガンダムNT-1アレックス
機動戦士ガンダムシリーズのOVA作品「ポケットの中の戦争」に登場する主役級のモビルスーツで、ニュータイプの存在に懐疑的だった連邦軍が最初に建造した「初のニュータイプ向けモビルスーツ」です。
この機体には、当時の最新鋭だったコックピットシステム(Zガンダムのころになると主流になる)全天周モニターをいち早く搭載しています。
また、実質アムロ用に設計された機体であるため、並みのパイロットではおよそ操る事の困難な「敏感すぎる」スペックを誇っています。
劇中では調整・メンテナンス不足に加え、装備品の不足、さらにはパイロットがオールドタイプ(テストパイロット)であった事など、様々な要因が重なり、ジオンの潜入部隊との二度の交戦の末に大破してしまいます。
本来のカタログスペックの状態で、正式パイロットであるアムロがこれに搭乗していた場合の戦果は、計り知れないものとなっていたと予測できます。
(下手をすると、ジオングと一騎打ちの末にラストシューティングで相打ちになるシーンすら迎えず、一方的にシャアを圧倒してしまった恐れも……)
作中で、惹かれあいながらも、最終的に敵同士として戦うことになってしまったクリスとバーニィの、あまりに切なすぎる結末、そして、主人公である民間人の少年アルフレッド(愛称:アル)が作中のラストでつぶやくセリフも相まって、大変印象深いです。
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