宇宙世紀0079年、地球から最も遠くに位置するサイド3は「ジオン公国」を名乗り、地球連邦に宣戦を布告した。
ジオン独立戦争――後に一年戦争と呼ばれる戦乱の幕開けであった。
その戦禍は史上類を見ないほどであり、戦争が始まってからわずか一ヶ月で全人口の約半数が失われた。
しかし、戦線は膠着状態と なったまま、約8ヶ月が経過した。
その間、地球連邦軍は戦局を打開するために、サイド7においてモビルスーツの開発を進めていた。
しかし、それがジオン公国軍のシャア・アズナブルに察知され、彼が偵察に派遣したザクによって、サイド7は戦場と化してしまう。
そうした中、民間人の少年アムロ・レイは避難途中に地球連邦軍のモビルスーツ――ガンダムに搭乗し、ジオン公国軍のザクを撃破する。
その後、コロニーからの脱出を余儀なくされたアムロと他の民間人は地球連邦軍の新造艦ホワイトベースに乗り込み、連邦軍本部ジャブローを目指し、長い旅路に着くこととなった。
via:GUNDAM.info
MS-07B グフ
初期のガンダムシリーズでは、シャア専用のモビルスーツ以外では、圧倒的な格好良さがあったモビルスーツなのかと思います。
このころのモビルスーツは、シャア専用のものを目立たせるために、他モビルスーツを、くすんだ色にしたり、格好もいまいちだったものが多かった気がします。
ランバ・ラル専用グフを基にした制式量産機で、「後期生産型」とも呼ばれますが、量産型でこれだけ見栄えのするものはないと思います。
また、このグフはガンダムの中間頃に登場して、シャア対アムロの構図が若干マンネリ気味になっている時に、一時的にでも新鮮なストーリーを与えてくれたその象徴のモビルスーツではないかと思います。
このグフを境にして、ヒューマンストーリーの様な方向に変化してきており、まさにその転換期の話で出てきたものと思います。
そして、このグフの武器がまた恰好良いのです。
ランバ・ラル機と同様にヒートロッド、ヒートサーベル、フィンガーバルカン等の武装を持ち、量産型として何か専用機に比べ落ちる点は何もないかと思います。
しいてあげれば、ランバ・ラル自体のキャラクターがあまり個性的ではなく、それがグフ自体の特徴的な要素をかき消してしまっているように思えます。
MS-14A ゲルググ
ゲルググの魅力は、何といってもザクやリックドムを上回る高機動性です。
本来的な機能からいえば、ガンダムと初めて肩を並べるといってもよい兵装を実現しています。
ジオン公国軍として初めてビーム・ライフルを実装し、近接戦闘に対応するビーム・ナギナタも装備しており、火力の大幅な増加が認められます。
また、一年戦争時に投入された先行量産型は、シャア・アズナブル、アナベル・ガトーらエースパイロットたちの愛機として戦争末期に活躍しています。
シールドを備え防御力を増していることも見逃せません。
外伝的作品ではありますが、「MS・イグルー」のア・バオア・クー攻防戦でヘルベルト・フォン・カスペン大佐が使用した灰色と黒のゲルググの雄姿も、赤い彗星のゲルググもともに異なった魅力があり、単なる「敵キャラ」を超えています。
外見については「かっこいい」という意見と「ダサイ」という相反する意見があり、好みが分かれる機体かもしれません。
個人的には、プラモデルにした時の立ち姿や躍動感がたまらなく好きです。
特に、ビーム・ナギナタを振りかざして、見えを切るようなポーズはとてもいいです。
ガトーやカスペンなど、敗北してもなお屈さないジオン軍エースの面影を思い起こす機体であり、なおさら気に入っています。
MSM-04 アッガイ
機動戦士ガンダムのアッガイというモビルスーツが好きです。
なぜ敵キャラであるジオン軍の、しかもすぐにやられてしまった、ちょっと不格好で残念な感じのあのモビルスーツが好きなのか、とよく聞かれるのですが、意外とファンが多いことでも知られています。
このアッガイを二等身キャラにした漫画や、ガチャガチャなどもありますが、そういった二等身キャラにしたときの動きがたまらなくかわいく、生き物にしか見えないことが理由です。
足が短く、「やー」と手が伸びる感じ、口がとんがっている(ように見受けられること)ところが好きです。
すぐにやられてしまった背景があるからか、いつもなんだか体操座りでいじいじいじけているような、頭でっかちのでっかい子ども、のような感じがするのがとてもかわいらしく、笑えてしまって、こんなに好きなのだと思います。
お台場のガンダムのお店ではアッガイの顔をあしらった座布団があり、そういったグッズに適用されると笑えてしまうほどかわいくなり、そういったグッズの適用にはピカイチだということも、他のキリッとしたモビルスーツとは違って楽しめます。
また、ガンプラファンならよく知っていると思われるのですが、アッガイの別パターンとして、頭部がまったく違うものになっているけれど確かにアッガイ、という「ベアッガイ」「プチッガイ」などの別バージョンも存在します。
作り手の意図を離れて、ここまでいじり倒されて愛されるようになってしまったアッガイがとても好きです。
RX-77-2 ガンキャノン
ガンダムと正反対と言っていい無骨で、ずんぐり体系の中距離支援型MSです。
両肩のキャノンで、豪快に相手MSを撃ち抜く姿がかっこいいです。
最初の頃は、あまり当たっているイメージはありませんでしたが、中盤以降は頼もしく戦う姿が印象的です。
カイの愛機のイメージですが、セイラがガンダムで出撃してしまった時は、あっけなく搭乗をアムロに譲っていたし、一年戦争以降MSに搭乗していないことを見ると、やはりMS乗りは嫌だったのかもしれません。
ガンダムに比べて装甲が硬いので丈夫です。
しかし、その分だけ動きが遅い弟分で、ガンダムをサポートするために作られたと思っていましたが、オリジンを見ると、開発ベースが別だったと描かれていて、何が真説なのか分からなくなります。
サイド7でジオンに技術を盗まれるといけないから、アムロによりスーパーナパームなる道具であまり部品を焼却?されたので一機しかないはずでしたが、映画版でカイのC-108に加えてハヤトのC-109が登場。
しかも、ア・バオア・クー戦において、ワンカットだけ小さく203も登場しているのが見て取れます。
このワンカットのせい(おかげ?)で、その後多くのバリエーションが登場する事になります。
個人的には全ての後付設定「有り」な方が面白いと思っているので、その後の多数の機体も含めて大好きです。
RB-79 ボール
ボール型の機体に120mmキャノン砲を装着しただけの非常に簡易なモビルスーツで、終盤の宇宙での戦いから連邦軍側に投入されてきたと記憶しています。
他のモビルスーツと比較し、足も無ければ頑丈そうなボディも無く、思い切ったくらい簡素な造りが特徴のモビルスーツでした。
よく、ボールと同じく量産型モビルスーツのジムと組んで戦っていることが多かったです。
これで活躍してくれれば良かったのですが、なんとも情けないくらい弱かったです。
本当に敵のモビルスーツを倒したことがあるのか、というくらい戦力になっていませんでした。
キャノン砲を打っても打っても相手のモビルスーツを破壊すること無く、確か映画内ではザクと対決して、本当のボールみたいに蹴っ飛ばされて粉砕されたこともありました。
これに乗るというのはある意味、生きて帰れない、ということを意味しているような存在でした。
さぞかし生産コストは下げられたと思いますが、本当に無駄金だったと思います。
ただ、ここまで弱いために存在感は人一倍あったのではないでしょうか。
それゆえ、その後のガンダムシリーズ(派生作品ですが)でも、徐々に改良が加わり、ちゃんと戦力になっていました。
いつかは、ボールが主人公の外伝ができるといいなと思います。
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