ガンプラの塗装で、手早く塗装ができ、道具や材料代がかからない方法として筆塗りがあります。
筆塗りの塗装は、塗装前の準備に時間が掛からず、すぐに始められる手軽さや、途中で中断ができ、またすぐに再開ができることから塗装の第一歩として始めることが多いです。
ガンプラの初心者が素組からのステップアップとして簡単に始められる筆塗りですが、極めるのが最も難しいと言われています。
その理由として、多くの失敗例があり、なかなか改善できないことが挙げられています。
塗料の種類にもよりますが、隠ぺい力の強い塗料は数回の塗り重ねで着色できますが、隠ぺい力の弱い塗料では何回も塗料を重ねないと色が付きません。
そのため、筆ムラが付き、自分の思っていた仕上がりにならない結果になることが多いです。
塗料の特徴を知っておくことで、どの塗料が自分に合っているかを選ぶことができます。
自分に合った塗料を使うことで、筆塗りの上達が早まります。
ガンプラの筆塗りが上手く出来ない
小さい面積を塗る場合は、塗料のはみ出しに注意すれば見た目はきれいに塗ることができますが、広い面積の場合は色ムラや筆跡を残さずにぬることが困難になります。
筆塗りの技術は奥深いものがあるので、数をこなしながら塗料の性質を見極めていくことが大切です。
塗料の隠ぺい力の違いで塗り方も変わってくるので、いろいろ試して経験していくことが大切です。
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ガンプラの筆塗りの下地
筆塗りに限らずですが、基本は明るい色から塗装していきます。
暗い色の上に明るい色を重ねても、塗料本来の発色をしてくれません。
暗いイメージを出す場合ならいいのですが、明るい色だと裏地が透けてしまい、発色させるために何度も色を塗り重ね、その結果ムラになったりします。
白い下地に赤色を重ねた場合、きれいに赤色が発色してくれますが、黒の上だとドス黒い赤色になってしまいます。
暗い色の下地に明るい色を出したい場合は、明るい色を塗る部分に白で塗装をしておく必要があります。
最近では、シタデルやファレホといった発色の良い塗料が販売され、人気を集めています。
ガンプラ筆塗りのコツ(ムラ)
色ムラをなるべく出さないコツとしては、縦に塗り乾いたら90度横に塗りを繰り返して筆の線の透けを消しながら塗り重ねていきます。
このとき、薄め液の量(希釈の粘度)が肝心になってきます。
一定の粘度で塗り重ねることと、筆運びのスピードも一定にすることが大切です。
塗装面が凸凹なようでしたら、一度しっかり乾燥させ、細かいペーパーヤスリで平らに整えてから、もう一度塗り直して仕上げます。
ガンプラ 筆塗りのコツ(気泡)
筆塗りで塗装をしている途中、たまに泡が浮いてくるときがあります。
この気泡のほとんどの原因が、塗料を掻き混ぜたときの気泡が筆に付き、塗装した際、塗装表面に出てくるものだと思います。
対処法としては、塗料のビンを振らずに調色スティックで掻き混ぜるか、筆に塗料を付けた際、皿やビンの縁で筆をしごいて気泡を取り除いてから塗装する。
塗料が濃すぎる場合にも気泡が入りやすくなります。
ガンプラの筆塗りの筆選び
ガンプラを筆塗りできれいに仕上げる場合に、重要になるポイントが筆です。
ガンプラ製作の初心者で、とりあえず安い筆からスタートと思うことが多いですが、安い筆だと毛が抜けたり、ムラになりやすく何度も塗りなおしているうちに塗装面がボコボコになってしまうことがあります。
そのため、モデル用のクラフト筆をおすすめします。
種類はいろいろありますが、丸筆の極細から平筆まで数種類、数本ずつ用意しておくと、細かい場所から広い面まで塗り分けることができます。
塗装が上達すると、筆先を自分なりにカットし、ウェザリング塗装などにも挑戦できるので、筆の数が多いに越したことはありません。
ガンプラの筆塗り 筆洗浄ブラシエイド
最後に使った後は、筆の洗浄をしておかないと、次に使うときに固まって使えなくなってしまいます。
水性ならば、乾かないうちは水洗いができますが、ラッカーやエナメルの場合は専用の薄め液か洗浄剤が必要になります。
筆の洗浄剤で最も優れているのが、ブラシエイドという液体です。
ブラシエイドは、模型用のすべての塗料で使った筆の洗浄ができ、筆先の痛みなども復活させてくれる魔法の液体です。
これ一本あれば、筆の洗浄が楽に行えます。
ガンプラの筆塗りの塗料
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ガンプラの筆塗りの塗料の希釈
筆塗りの塗装を始める前に、塗料皿やパレットなどを用意し、塗料を調合したり薄めたりする必要があります。
塗料を原液のまま使うことも可能ですが、原液だと塗膜が厚く筆の滑りが悪くなり、筆ムラができやすくなります。
極端に言えば、絵の具をチューブから出し、水で薄めずに塗るようなものです。
一番の問題の希釈ですが、まず、塗料はビンの中で分離しているので塗料のビンを良く振るか、蓋を開け調色スティックなどで掻き混ぜます。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.17 調色スティック プラモデル用工具 74017
塗料を塗料皿やパレットに適量出し、薄め液で調整するのですが、塗料により希釈に度合いが変わってきます。
自分の場合ですが、ラッカー系の塗料を使用するときは塗料の塗膜が厚いため、塗料にとろみがある状態で最初に筆を薄め液で濡らし厚塗りをしていき、重ね塗りの際に薄め液の割合を多くし、表面をある程度平らに整える塗り方をしています。
水性の場合は塗膜が弱いため、何度も重ね塗りが必要になるので、ランナーなどに試し塗りをしながら薄めていきます。
一度に塗ろうとすると、垂れたりムラになりやすく、仕上がりが悪くなるので、透けるくらいの希釈で何回も色を重ねるようにしています。
水性の場合、乾燥時間が長いので、乾燥時間を早めるアイテムがあります。
ビンの開封時間などや塗料によって粘度が違うので、この割合で丁度いいという決定的なものはないので、試し塗りでの確認が一番です。
あくまでも個人的なやり方でしたが、水性の筆塗りはとても難易度が高いです。
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筆塗りは、エアブラシなどと違って塗料を飛ばさない分無駄がなく、細かい部分がすぐに塗れるところが魅力のひとつです。
このように、筆塗りは、道具も少なく簡単に始められますが、きれいに仕上げるとなると、経験が必要になってきます。
また、塗装面の凸凹などが、見ようによってはいい感じにウェザリング塗装のようになっている場合もありますので、失敗したと思わずに、次への技術に生かせる場合があります。
この奥が深い筆塗りですが、マスターするといろいろな塗装の技法が見えてきます。
プラモデルの製作において筆塗りとは、「筆塗りに始まり筆塗りに終わる」といった感じでしょうか。
しかし、筆塗りはその時その時により、塗る感覚などが変わってくるので、非常に難しく、いつまでたっても初心者です。
最後の仕上げのトップコートは、全体を一気に塗装するので、スプレー缶をおすすめします。
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