ガンプラのスジ彫りって何?
ガンダムプラモデルの歴史は長く、父親から子供に受け継がれています。
子供が突然ガンプラを買い作りたいと言われ、一緒位製作をすることになったとき、プラモデル全盛期だったころの40~50代の父親は「昔、散々作っていたから大丈夫!」と余裕を見せます。
そして、完成画像をネットや雑誌などで見てびっくり!
昔作っていたカーモデルやバイクなどとは違い、“きれいに作る”から“汚して完成”へと変わってきています。
子供も画像を見て、「これカッコいい!こういう風にしたい!」なんて言われて、目が点になることも・・・
最近はプラモデル自体の精度や製作技術もレベルが上がっていて、そのまま組むことが無くなりつつあります。
機体の色は、ほぼ色分け済みになっているので、そのまま組み付けても十分な仕上がりになります。
画像を調べ一緒に見ていると、子供が最初に目を付けるのが、“色”と“黒い線”です。
そこで、この黒い線を調べると、“スミ入れ”と“スジ彫り”と出てきます。
子供は、黒い線に興味深々になり、「スミ入れとスジ彫りって何?」と聞いてきます。
黒い線は、スミ入れです。
その、スミ入れの塗料がよく溝に入り込むように溝を彫りなおすことを、スジ彫りと言います。
もともと、スジは入っているものが多いのですが、プラスチックの形成上スジが浅いものもあり、スミ入れの際、あまり塗料が染み込まない場合があったり、全塗装などをする場合は塗料の厚みでモールド(スジ)が埋まってしまう場合があります。
その予防として、スジを彫りなおします。
スジ彫り専用の道具も販売されていて、新たにモールド(スジ)を彫ることも可能です。
モールドを増やし、パーツ自体のプレスラインなどを見せることで、より精密度を増します。
スポンサーリンク
ガンプラのスジ彫り道具
スジ彫りの専用工具は各メーカーから販売されていて、それぞれ特徴を持っています。
大きく分けると、カッター・針・タガネ・ノコなどの種類があり、それぞれ切り口が変わってきます。
それぞれの特徴を知り、どれが使いやすいかを研究するのも楽しめますが、できれば2~3種類に収めたいです。
ガンプラスジ彫りのやり方
ガンプラの改造に欠かせないスジ彫りをこれから始める注意点。
浅いモールドの場合はスミ入れ塗料が流れるように川を深くするイメージで、新たにモールドを引く場合は道具がスジから脱線し一本が数本にならないように軽く慎重に彫ることがポイントです。
やり方はそれぞれですが、最初はモールドに沿って工具を当てていき、軽くなぞるように彫っていく(力の入れすぎに注意)ことから始めることがいいです。
最初から掘ろうとせずに、書く感じで数回なぞっていきながら、スジをちょっとずつ彫っていきます。
針先などに神経を集中させないと、溝から外れ、失敗することもよくあります。
※失敗した場合は、スジが浅ければペーパーヤスリなどで削って消えますが、深い場合は接着剤やパテなどで埋めてヤスリなどで整えなければならないという作業が増えるので、くれぐれも慎重に卦がいてください
スジ彫り作業が慣れてきたら、新たにモールドを彫ることに挑戦するのもいいです。
スジ彫りは、神経を集中させるので、楽な作業では無いですが、キャリアを積んでいけば、オリジナルの機体が出来上がります。
子供からスジ彫りのことを聞かれても、サラっと答えられるようにし、家族でガンプラ製作を楽しみましょう。
スポンサーリンク